お肉はお好きですか?
みなさん、お肉はよく食べますか?
私はよくは食べませんが、たまに美味しくいただきます:)
でも、このお肉。
スーパーマーケットに綺麗に並び、
焼肉屋さんでおしゃれに盛られた姿からは
想像もつかないような衝撃的な裏側があります。
それを知っている人と知らない人とでは、
食の質も、生活の質も、体質も大きく違います。
これをここでは、
見えないコストと言ってみようと思います。
お会計の時には支払っていないコストで
あとあとツケとして私たちに回ってくるコストです。
大きく2つ、
健康へのコストと環境へのコストがあります。
このお話の結論は
「お肉は絶対食べちゃダメ!」ということではありません。
私は今のところ、そうは考えていないからです。
お肉は悪ではありません。
けれど、自分や(将来の)子どものために
量より質を大切にして食べてほしいのです。
その理由をお話していきますね。
健康へのコスト
みなさん牛肉は何でできているか知っていますか?
つまり、
「牛さんは何を食べて育っているでしょうか」という質問です。
よく描かれるように、
大草原で草を食んで育つのでしょうか。
一般的に販売されている牛さんのほとんどは
そうではありません。
不自然なエサ
もちろんそのように牧草も与えられますが、
それ以上に、トウモロコシなどの穀物を食べています。
でも少し考えてみると、牛さんは草食動物。
本来トウモロコシは食べません。
だから牛さんにとってトウモロコシは
不自然なエサなわけです。
さらに、日本はトウモロコシのほとんどを
輸入に頼っていますよね。
実は、輸入トウモロコシ≒遺伝子組み換えトウモロコシ
と言えるほど、世界では遺伝子組み換えトウモロコシ
が大量に生産されています。
すなわち、ここでは遺伝子組み換えの賛否は置いておいても、
事実として、本来は自然界に存在しない、
不自然な遺伝子組み換え作物が
エサとして与えられているということです。
大量のエサ
かつて牛さんは、じっくりと3-5年ほどかけて飼育され
牛肉となるべく出荷されていました。
しかし今では、たったの1年ちょっとで
約40kgから500kgを超えるまでに成長し、出荷されます。
効率よく、早く、大量に売るために、
思考錯誤された結果です。
この思考錯誤の一つ目は
大量にエサを食べさせることです。
アメリカでは、
飼育場横の飼料工場がフル稼働でエサを作り続けます。
それを複数台のトラックに載せ、
飼育場にいきわたるパイプ管に流し込みます。
牛さんたちは、目の前に流れてくるエサを
ただひたすらに食べる続けるのです。
薬漬けのエサ
しかし、もちろんトウモロコシを大量に食べただけでは、
そんなに早く、大きくはなりません。
そこでもう一つの思考錯誤として、
エサに肥育促進剤を混ぜます。
いわゆるホルモン剤です。
これもパイプ管にドバドバと注ぎ込まれます。
アメリカほどの規模はないかもしれませんが、
日本でも同じです。
つまり、市販のお肉には生産の過程で、
成長を早めるためのホルモン剤がたっぷりと使われているのです。
薬剤はそれだけではありません。
不自然なエサに順応しきれていない牛さんは
胃の機能が変容し、免疫機能が弱まります。
その上に、密度の高い悪環境では、
感染症が広がりやすいのです。
そこで、抗生物質などの抗菌剤が
エサに混ぜられて、与えられます。
病気の治療ではなく、予防のためです。
病気になっていないのに、
薬を毎日飲み続けているような状況です。
しかし、このように常時抗生物質が使用されていると、
菌も進化してしまうんですね。
そのままだなあ、と思わずにはいられませんが、
抗生物質に耐える「スーパー細菌」が出現します。
つまり、牛さんが病気にかかっても、
薬が効かなくなるということです。
これは、その牛さんを食べている
私たち、人間にも起こっています。
最近でも、今まで使用可能だった畜産用抗菌剤が
禁止されるほど危険視されている問題です。
それでも、未だに大量に使われているのです。
このようなことは豚さんや鶏さんにも当てはまります。
これらの動物はもともと穀物を食べるので、
エサとしてはトウモロコシ自体は不自然ではありませんが、
遺伝子組み換えと薬剤は、やはり不自然なエサです。
確かに、このような安価なエサで大量生産することで
スーパーには一見、格安なお肉が並びます。
しかし、このようなお肉を食べ続けたときに
私たちが将来支払わなければならないコストは、
その値段には含まれていません。
私たちは、ちらしを眺めながら
どのスーパーでいかに安く買うかを考えるのではなく、
この見えないコストの方こそ、
吟味する必要があるのではないかな
と私は感じています。
環境へのコスト
見えないコストは、まだあります。
牛さんを育てるのには
大量の遺伝子組み換えトウモロコシと薬剤が
使用されていることは、もうみなさんご存知ですね。
加えて、大量の水も必要になります。
お肉を生産する過程で、世界の水不足が一層深刻になり、
遺伝子組み換え作物栽培に大量に使われる農薬が土を痛めつけ、
牛さんが排出するガスが温暖化を加速し、
農薬や抗生物質がたっぷり含まれた
牛さんの落とし物が、土や池を汚染します。
環境への見えないコストです。
これは畜産が工業化し、
異常なほどに拡大し、効率化した結果です。
私たちが安いからと毎日お肉を食べることで、
地球は大きなダメージを受けることになります。
しかし、これも私たちに提示される値段には
反映されていません。
なぜなら、その値段を安くするために省かれた部分だからです。
お肉と上手に付き合いましょ
私は健やかな地球であってほしいなと思うし、
動物さんたちにも元気にストレスなく育ってほしいです。
そして、私自身も知らない間に薬漬けの体にはなりたくありません。
しかしだからといって、
「お肉は一切食べない!」
「お肉は悪だ!」
というのが解決策だとは思いません。
私も、「お肉が食べたいなあ~」
という気分になることがあるし、
現代では動物性のタンパク質や脂質も
ある程度は必要だと思うからです。
でもやっぱり、毎日のように外国産のお肉を食べて、
牛丼屋さんでワンコインランチ、
週末は友だちと焼肉食べ放題
という生活は、ちょっと考えものです。
ということで、今日からできる3つのことを
お話ししてみようかなと思います。
食の質、生活の質、体質が向上して、
自分も周りもHappyになれるちょっとしたヒントです。
お肉を食べる回数を減らす
まずは、お肉を食べる回数を今より少し減らしてみましょう!
毎日食べている方は、一日おきに、
週末だけに、特別な日だけに、
本当に食べたい日だけに、、
と、少しずつ食生活を変えてみてくださいね。
本当に「いいお肉」を選ぶ
ここでは、一般的なお肉のお話をしましたが、
世の中には、
本当にエサや飼育方法にこだわったお肉が
たくさんはありませんが、確実にあります。
オーガニックビーフ(オーガニックのエサで育てた牛肉)や、
グラスフェッドビーフ(牧草牛)、
抗生物質不使用、無投薬お肉など、
こだわりのお肉も最近は増えています。
ぜひインターネットで検索してみてくださいね。
そして、このようなお肉を使ったお料理をいただける
レストランもあります。
気軽にそういったお店を訪れてみるのも、
いいですね。特別感も出ます。
以前に吉祥寺にある薬剤フリーのお肉がいただける
オーガニックレストランも紹介しているので、
よろしければ覗いてみてください♪
美味しく、幸せな気持ちでいただく
これが一番大切です。
食べる時には、美味しく食べてください。
「あ~食べちゃった」とか悲しい気持ちで食べると、
せっかく美味しいものも美味しくなくなってしまうし、
何より自分がHappyじゃありません。
せっかく食べるので、美味しくいただいて、
「あ~美味しい~」
と、幸福感に包まれてください!
逆に、そんな気持ちで食べられなさそうなときは、
「食べない」という選択肢もあるということを、頭の片隅に。
こんなことを試してみながら、
これからは、上手にお肉と
そして自分の心身と付き合っていきましょう♪
いつも読んでいただいて、ありがとうございます!
軸は強く、でも縛られない。
りほ
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